関節リウマチに伴う間質性肺炎のレビュー2021:①画像所見の分類は非常に難しい

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関節リウマチでも間質性肺炎を合併することが知られています。今回、関節リウマチに伴う間質性肺炎の最新のレビューが日本から報告されました。

Yamakawa H, et al. Decision-Making Strategy for the Treatment of Rheumatoid Arthritis-Associated Interstitial Lung Disease (RA-ILD). J Clin Med Res 2021;10. 

画像パターン

過去の論文をまとめた結果では、関節リウマチに伴う間質性肺炎では通常型間質性肺炎(UIP)パターン非特異性間質性肺炎(NSIP)パターンの頻度や予後は様々であることがわかり、その診断の多彩さや難しさがわかります。

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(図. 関節リウマチに伴う間質性肺炎(RA-ILD)の画像パターンと予後。文献より引用掲載)
ただUIPパターンとNSIPパターンは分類がとても難しく、両者が混在することも経験します。例えば以下の画像はいかがでしょうか。

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(図. UIPとNSIPパターンの混在例。文献より引用掲載)
これはそれぞれ関節リウマチに伴う間質性肺炎の画像所見ですが、UIPパターンとNSIPパターンが混在するとして論文中に提示されており、確かにこれをいずれかに分類することは非常に困難です。

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