関節リウマチに伴う間質性肺炎、画像の違いによる死亡率と死因

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関節リウマチの重要な臓器病変として間質性肺炎がありますが、日本の単施設から間質性肺炎の画像パターンと死亡に関して検討した研究が報告されています。

Kakutani T, et al. Related factors, increased mortality and causes of death in patients with rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease. Mod Rheumatol 2020;30:458–64.

 

背景

関節リウマチ(RA)の重要な臓器病変として間質性肺炎がある。間質性肺炎は胸部CT検査で通常型間質性肺炎パターンUIPパターンと非UIPパターンに分類されるが、これらと死亡率の関係を明らかにすることを目的とした。

 

結果

2009年から2014年までの2702名のRA患者のうち、968名が胸部CT検査を行い、間質性肺炎合併は全体の9.7%(261名)であった。

  • UIPパターン:120名(間質性肺炎合併例の46%

RA発症時に間質性肺炎を合併していたのは6.0%であった。さらに罹病期間が7年まで経過するとその合併率は10.0%に徐々に上昇した。

 

間質性肺炎合併のRA患者は、非合併例に比して死亡率が高く、死因は急性増悪肺炎肺癌が多い結果であった。

  • UIPパターンを伴う間質性肺炎合併のRA患者の肺癌による死亡は特に多く、一般集団の推定死亡率の5倍であった。

 

 

<まとめ>

間質性肺炎を伴う関節リウマチの患者では、画像UIPパターンを伴う場合は死亡率が高く、特に肺癌や急性増悪が死因となる傾向にある。

 

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