急性増悪後の予後は原因の有無にかかわらずほぼ同等

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急性増悪(AE, acute exacerbation)は、現在では原因が不明であるidiopathic AEと原因がわかっているtriggered AEに分類されています。急性増悪の原因には、感染や検査手技、外科的肺手術、薬剤など様々なものが誘因となることが知られています。

この原因の有無での予後がどのように異なるかはまだ議論のあるところではありますが、日本からの報告では90日死亡率はほぼ同等ではないかと考えれています。

Teramachi R, et al. Outcomes with newly proposed classification of acute respiratory deterioration in idiopathic pulmonary fibrosis. Respir Med 2018;143:147–52.

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(図. 急性増悪後の90日生存曲線。文献より引用掲載)
これは特発性肺線維症(IPF)の患者をまとめた研究ですが、90日死亡率はidiopathic AE-IPFが42%、triggered AE-IPFは55%でほぼ差がない結果でした(p=0.478)。

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