CATはIPFでも有用な質問票である

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CAT(COPDアセスメントテスト)は、もともとCOPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の状態が健康と日常生活にどのような影響を与えているかを判断する質問票として使用されてきました。

CATは8項目の簡単な質問からなるアンケート(40点満点)で、COPDの患者ではとても有用な質問票ですが、間質性肺炎での有用性は明らかではありませんでした。

しかし、2017年に特発性肺線維症(IPF)の患者におけるCATの有用性を示した素晴らしい研究が日本から報告されています。

Matsuda T, et al. COPD Assessment Test for measurement of health status in patients with idiopathic pulmonary fibrosis: A cross-sectional study. Respirology 2017;22:721–7.

特発性肺線維症(IPF)の患者106名を対象にCATを評価した。

  • 平均年齢67歳
  • 男性が85%
  • 努力肺活量(FVC)の平均値82%
  • 肺拡散能力(DLCO)の平均値65%
  • mMRC Gr0.9

CATの平均値は12.8 ± 8.0であった。

その他結果は以下の通り

  • SGRQと強い相関(相関係数 0.72)
  • CATの内的妥当性あり、3か月後でも高い再現性
  • CATの予測因子:mMRC、安静時PaO2、6分間歩行試験の最低SpO2、HADsの不安

<まとめ>

CAT(COPDアセスメントテスト)はIPFでも有用な質問票であることが示された。

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