サルコイドーシスの有病率には地域性がある

サルコイドーシスは、全身の様々な臓器を病変とする原因不明の疾患で、日本ではとても稀な疾患です。

特に間質性肺炎は重要な臓器病変の一つといわれています。

しかし、実はサルコイドーシスは国によってその有病率が極めて多彩であることはご存じでしょうか。

サルコイドーシスの有病率についてビックデータを用いたレビューが報告されました。

Brito-Zerón P, Kostov B, Superville D, Baughman RP, Ramos-Casals M, Autoimmune Big Data Study Group. Geoepidemiological big data approach to sarcoidosis: geographical and ethnic determinants. Clin Exp Rheumatol 2019;37:1052–64.

10万人あたりの有病率を地域別に色でマッピングしています。

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図. サルコイドーシスの有病率(文献より引用転記)

特に多いのは北米やヨーロッパ(特に北欧)で、有病率は10万人あたり25-50人以上といわれています。

日本はサルコイドーシスはまれな疾患であり、有病率は10万人あたり5人未満という結果です。

<まとめ>

サルコイドーシスの有病率には地域性があり、北米やヨーロッパに多く、日本では比較的まれな疾患である。

サルコイドーシスとその他の肉芽腫性疾患

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