特発性肺線維症:重症度別の予後(北海道スタディ)

特発性肺線維症(IPF)の重症度分類は、

  • 安静時の動脈血液ガス検査の酸素濃度(安静時動脈血酸素分圧)
  • 6分間歩行試験時の酸素濃度(SpO2)

ⅠからⅣの4段階で定められています。

これら重症度別の予後を検討した研究が2015年に報告されています。

2003年から2007年に診断した特発性肺線維症(IPF)患者を対象とした研究(いわゆる北海道スタディ)の後解析です。

Homma S, et al. Usefulness of a disease severity staging classification system for IPF in Japan: 20 years of experience from empirical evidence to randomized control trial enrollment. Respir Investig 2015;53:7–12.

本研究によると、重症度別の生存期間中央値は、

  • 重症度Ⅰ:62か月
  • 重症度Ⅱ:51か月
  • 重症度Ⅲ:21か月
  • 重症度Ⅳ:19か月

という結果です。

生存曲線をみると、重症度Ⅰと重症度Ⅱは重なり、重症度Ⅲ、重症度Ⅳは少しひらきがある結果となっています。

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