肺の構造:標本エックス線像

実際に肺の構造は、肺の標本のレントゲン写真でこのように見えます。

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Br:気管支、PA:肺動脈、PV:肺静脈
(Itoh H. Imaging of pulmonary tuberculosis–valuable educational resources for the study of diagnostic imaging of the respiratory tract. Kekkaku 2010;85:869–79.[Article in Japanese]より引用転載)

矢印は小葉間隔壁で、それに囲まれた領域は二次小葉と呼ばれています。

二次小葉は複数の小葉から構成されています。小葉ごとに色分けして、画像を横にならべるとよくわかります。

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この二次小葉の中心に気管支に伴走する肺動脈があり、さらに小葉の辺縁(小葉間隔壁)に肺静脈があることが、視覚的に理解できます。

この構造は、間質性肺炎だけでなく、肺炎や肺水腫などの様々な病態を理解するうえでもっとも基本的で、とても大切です。

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