新型コロナ発症後60日時点の持続する症状(イタリア)

新型コロナ感染後の持続する症状に関する海外からの報告です。

イタリアの新型コロナウイルス感染症を発症した143例について、発症後も持続する症状に関する研究が報告されました。

Carfì A, et al. Persistent Symptoms in Patients After Acute COVID-19. JAMA 2020;324:603–5.

患者背景は、平均年齢56.5歳、37%が女性で、新型コロナウイルスによる肺炎は73%に認めています。酸素が必要であったのは全体の54%であり、集中治療室入室は13%、人工呼吸器管理を要したのは20%(うち15%が非侵襲的管理)でした。

発症後60日時点で、まったく症状がなかったのは12.6%であり、多くがなんらかの症状を自覚していたようです。

症状を1-2種類自覚していたのは全体の32%、3種類以上を自覚していたのは55%でした。最も多い症状は倦怠感(53%)であり、その他には呼吸困難(43%)関節痛(27%)胸痛(22%)などを自覚されていたようです。

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