過敏性肺炎では、画像で蜂巣肺があることは長期的な予後不良因子である可能性が報告されました。
(⇒蜂巣肺については<特発性肺線維症の胸部CT所見:UIPパターン>でも解説していますのでご参考ください)
さらに2019年にはNew Yorkから過敏性肺炎の画像的な線維化と予後ついて報告されています。
117例の過敏性肺炎を対象とした研究ですが、
生存期間中央値を比較すると、
- 線維化のない過敏性肺炎:14.7年以上
- 蜂巣肺のない線維化を伴う過敏性肺炎:7.95年
- 蜂巣肺を伴う過敏性肺炎:2.76年
という結果でした。
さらに線維化を伴う過敏性肺炎は経過とともに肺活量(%FVC)が低下することも報告されています。
また、この研究における特発性肺線維症の生存期間中央値が5.20年、
さらに蜂巣肺を伴う特発性肺線維症の生存期間中央値は2.81年
であったことを考えると、
蜂巣肺を伴う過敏性肺炎の予後は極めて不良であることがわかります。