過敏性肺炎の長期予後(スペイン)

f:id:fibrosis:20210726023030p:plain
過敏性肺炎の長期予後については様々な報告があります。

これは2019年にスペインから160例の過敏性肺炎をまとめた研究です。

Ojanguren I, et al. Long-term outcomes in chronic hypersensitivity pneumonitis. Allergy 2019;74:944–52.

 

観察期間中央値7年で、もしくは肺移植を施行したのは46%(73/160例、死亡52例、肺移植21例)でした。

<死因:呼吸器疾患(n=28)、心疾患(n=3)、感染症(n=3)、癌(n=1)、不明(n=17)>

BAL液中のリンパ球分画の中央値は16%でした。

また、

  • BAL液中のリンパ球分画低値(%, HR=0.973)
  • 初診時のDLCO低値(%, HR=0.956)
  • 胸部CT検査で蜂巣肺あり(HR=1.745)
  • 病理学的なUIP所見(HR=2.260)

が予後不良因子であると報告されています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!