過敏性肺炎の長期予後については様々な報告があります。
これは2019年にスペインから160例の過敏性肺炎をまとめた研究です。
観察期間中央値7年で、死亡もしくは肺移植を施行したのは46%(73/160例、死亡52例、肺移植21例)でした。
<死因:呼吸器疾患(n=28)、心疾患(n=3)、感染症(n=3)、癌(n=1)、不明(n=17)>
BAL液中のリンパ球分画の中央値は16%でした。
また、
- BAL液中のリンパ球分画低値(%, HR=0.973)
- 初診時のDLCO低値(%, HR=0.956)
- 胸部CT検査で蜂巣肺あり(HR=1.745)
- 病理学的なUIP所見(HR=2.260)
が予後不良因子であると報告されています。