間質性肺炎のうちで過敏性肺炎の占める割合は地域性あり

アメリカにおける保険請求データベースでは、過敏性肺炎の有病率は10万人あたり約2人という結果でした。

しかし、過敏性肺炎は診断基準が定められたばかりの疾患であり(⇒「過敏性肺炎の診断ガイドライン2020」)、さらに抗原曝露の種類や程度は地域によって様々です。

 

例えば、ヨーロッパのコホート研究では、間質性肺炎の中で過敏性肺炎の占める割合は、5.4%(1086例中の59例)と報告されています。

(Guenther A, et al. The European IPF registry (eurIPFreg): baseline characteristics and survival of patients with idiopathic pulmonary fibrosis. Respir Res 2018;19:141.)

 

しかし、インドからの報告では、なんと47.3%(1084例中の513例)が過敏性肺炎に分類されました。

(Singh S, et al. Interstitial Lung Disease in India. Results of a Prospective Registry. Am J Respir Crit Care Med 2017;195:801–13.)

 

このように、過敏性肺炎はとても地域性のある疾患である可能性があります。

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