アメリカにおける保険請求データベースでは、過敏性肺炎の有病率は10万人あたり約2人という結果でした。
しかし、過敏性肺炎は診断基準が定められたばかりの疾患であり(⇒「過敏性肺炎の診断ガイドライン2020」)、さらに抗原曝露の種類や程度は地域によって様々です。
例えば、ヨーロッパのコホート研究では、間質性肺炎の中で過敏性肺炎の占める割合は、5.4%(1086例中の59例)と報告されています。
しかし、インドからの報告では、なんと47.3%(1084例中の513例)が過敏性肺炎に分類されました。
このように、過敏性肺炎はとても地域性のある疾患である可能性があります。