新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症について、
感染1年以内の死亡率、1年後の症状についてまとめたスペインからの報告です。
対象:587例の新型コロナ感染後の生存患者(入院266例、外来321例)
新型コロナ感染後一年以内の死亡率:44例(7.5%)
⇒新型コロナが直接的な原因で死亡したのはそのうちの20-25%程度
新型コロナ感染後1年時点で観察した543例のうち、
感染1年後に全体の57%で何らかの症状が残っており、
最も多い症状は
- 19%:呼吸困難
- 19%:疲労感
- 17%:物忘れ
- 11%:睡眠障害、筋肉痛
でした。
COVID-19回復後に続く症状、いわゆるLong-COVIDについての報告は増えてきました。
極端な症状が取り上げられることも多いですが、いたずらに恐怖を煽ることは避け、実際のデータに基づいた報告をまずは確認することが必要です。