新型コロナの後遺症調査:日本の電話インタビュー結果

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症に関する日本からの報告です。

 

日本の一施設に新型コロナで入院された患者を対象に、電話インタビューを行い、どのような症状が残っているかを調べた研究が報告されました。

Miyazato Y, et al. Prolonged and Late-Onset Symptoms of Coronavirus Disease 2019. Open Forum Infect Dis 2020;7:ofaa507.

 

 

対象:新型コロナウイルス感染症の入院患者63例

平均年齢は48歳、女性が33%。肺炎があるのは75%でした。

酸素投与されたのは27%、人工呼吸器管理を要したのは8%で大半が軽症例です。

 

 

<発症60日後の症状>

呼吸困難17%、咳嗽8%

倦怠感16%、嗅覚障害16%、味覚障害5%

 

<発症120日後の症状>

呼吸困難11%、咳嗽6%

倦怠感10%、嗅覚障害10%、味覚障害2%

 

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電話インタビューであり、極めて主観的な症状であること、また新型コロナによる直接的な影響がどこまであるかは不明ですので解釈には十分注意しなければなりません。しかし、多くが持続する症状を自覚されており、この症状がどこまで新型コロナによる影響なのか、またさらに観察するとどこまで減っていくかは着目したい点です。

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