ニンテダニブ(商品名:オフェブ)は臨床試験の結果をうけて、2015年から特発性肺線維症での使用が可能となりました。
それがTOMORROW試験とINPULSIS試験ですが、これら両試験を統合解析した結果が2016年に報告されています。
この両試験を統合解析した結果、52週時点での年間努力肺活量(FVC)の変化は、
- ニンテダニブ群:-112.4ml
- プラセボ群:-223.3ml
であり、年間のFVC低下を約110.9ml程度減少しました。
(図. 年間のFVC低下の比較。文献より引用掲載)
さらに
- 急性増悪の頻度の低下(ハザード比0.53)
- QOL低下の抑制(オフェブ群+2.92 vs ピレスパ群+4.97)
の効果が期待されています。