ピルフェニドンの臨床試験②「ASCEND試験」

ピルフェニドン(商品名:ピレスパ)は、日本では2008年から世界に先駆けて特発性肺線維症での使用が可能となり、その後欧米では2つの臨床試験を経て2014年から使用されるに至りました。

 

それがCAPACITY試験ASCEND試験です。

 

②ASCEND試験

ASCEND試験は、40-80歳の特発性肺線維症の患者さんを対象とした試験で、ピルフェニド群とプラセボ群にわけて52週時点での努力肺活量(FVC)の変化を比較した試験です。

★注意点

  • 本試験のピレスパは日本と用量が異なること(2403mg/日)
  • 日本は含まれていない

King TE Jr, et al. A phase 3 trial of pirfenidone in patients with idiopathic pulmonary fibrosis. N Engl J Med 2014;370:2083–92.

 

ASCEND試験の結果

52週時点の予測FVCが10%以上低下または死亡した患者の割合は、ピルフェニドン群16.5%、プラセボ群31.8%であり、ピルフェニドン群はFVCが低下する割合が有意に低く、相対的に47.9%減少した。

さらに、52週におけるFVCの低下量は、 ピルフェニドン群235ml、プラセボ群428mlであり、ピレスパ群は有意にFVC低下を抑制した。

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