急性増悪(AE, acute exacerbation)は、かつては原因不明とされていましたが、最近では感染や検査手技、外科的肺手術、薬剤などが誘因となることが知られています。
2016年にこれらをまとめた報告がなされ、
- 原因が不明なものをidiopathic AE
- 原因があるものをtriggered AE
と呼ぶことが提案されました。
日本語に直すと、
- idiopathic AE →特発性急性増悪
- triggered AE →誘因のある急性増悪
でしょうか。
実際の臨床では、急性増悪の判断は以下のようなフローチャートを参考に行っています。
急性増悪の定義を満たす症例のうち、原因の有無でidiopathic AEかtriggered AEかを判断しています。なかなか難しいことが多いのが実際ではありますが、すくなくともこの原因の有無がしっかりと明記されたことは、急性増悪に関しての大きな変化といえます。
<まとめ>
間質性肺炎の急性増悪では、原因不明のidiopathic AEと原因のあるtriggered AEに分類することが提案されている。
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(最終アップデート:2022年1月18日)