急性増悪– category –
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急性増悪の治療(概要)
急性増悪の治療薬には、経験的に高用量ステロイドや免疫抑制剤を選択している施設は多いかもしれません。 日本呼吸器学会監修の特発性肺線維症の治療ガイドライン2017にも、急性増悪に対する治療として、 ステロイドは パルス療法を含めたステロイド治療を... -
急性増悪の診断基準
ここでは急性増悪の診断についてまとめます。 急性増悪(AE; acute exacerbation)は、1993年に日本から初めて報告されました。その後、20年以上の時を経て2016年にようやく国際ワーキンググループから診断基準案が提示されています。 1993年の急性増悪の... -
急性増悪の原因にはどのようなものがあるか。
間質性肺炎の重要な合併症である急性増悪についてまとめています。過去の記事も以下にリンクを貼っていますので、ぜひ順番にご覧ください。 ①序章 急性増悪:間質性肺炎の重要な合併症 ②急性増悪の発症頻度と90日死亡率 本日は急性増悪の原因について... -
急性増悪の発症頻度と90日死亡率
2020年に約1000例のデータを用いて、特発性肺線維症(IPF)とIPF以外の間質性肺炎での、急性増悪の発症頻度と予後を調べた研究が、日本の単施設から報告されました。 Suzuki A, et al. Acute exacerbations of fibrotic interstitial lung diseases. Res... -
急性増悪:間質性肺炎の重要な合併症
間質性肺炎の重要な合併症の一つに急性増悪があります。 急性増悪は、1993年に特発性肺線維症(IPF)の合併症として日本から報告されたのがはじめですが、その後様々な間質性肺炎でも発症することがわかってきました。 急性増悪:1993年に日本から初めて報... -
急性増悪の予後とACP(アドバンス・ケア・プランニング)
急性増悪の治療には、現時点で有効性の確立した治療法はありませんが、日本ではステロイドパルス療法や免疫抑制剤の治療が行われることは多いです。 急性増悪発症後の予後は極めて不良であり、2016年に発行された特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き 改訂... -
新型コロナ流行と急性増悪:日本のオンライン調査
間質性肺炎では急性増悪という急性の経過で息苦しさが悪化する病態が存在します。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が、間質性肺炎の急性増悪に与えた影響について調査した研究が報告されました。Kondoh Y, et al. COVID-19 and acute exacerba... -
どのウイルス感染が急性増悪の誘因となる可能性があるか
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪の原因の一つにウイルス感染があります。 2011年に急性増悪時と安定期の気管支肺胞洗浄液(BAL液)を用いてウイルスの検査を行い、急性増悪時のウイルス感染を調べた研究が報告されました。Wootton SC, et al. Viral infec... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎、急性増悪の発症リスク因子と予後についての検討
関節リウマチに伴う間質性肺炎において、重要な合併症である急性増悪についてまとめた報告が本邦から2021年に報告されました。 Izuka S, et al. Acute exacerbation of rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease: clinical features and... -
術後の急性増悪、発症予防にピルフェニドンは有効か(PEOPLE試験)
特発性肺線維症(IPF)の重要な合併症の一つに肺癌があり、早期であれば手術が選択肢となります。しかし、肺の状態が悪い場合には手術が困難であったり、手術ができても術後の急性増悪が懸念です。 日本の第Ⅱ相多施設共同研究として、周術期にピルフェニド...