記事内容– category –
-
NSIPに対するミコフェノール酸モフェチルとリツキシマブ併用効果(EVER-ILD試験)
間質性肺炎では治療薬としてミコフェノール酸モフェチルやリツキシマブなどが、特に海外で用いられることが多いですが、今回NSIPパターンの間質性肺炎に対して、ミコフェノール酸モフェチルとリツキシマブの併用効果を示す研究結果(EVER-ILD)が報告され... -
強皮症に伴う間質性肺炎に対するニンテダニブの長期効果(2023年)
強皮症で間質性肺炎がある患者を対象にニンテダニブの効果を示したSENSCIS試験ですが、そのニンテダニブの延長効果に関する結果が報告されました。Allanore Y, Khanna D, Smith V, Aringer M, Hoffmann-Vold A-M, Kuwana M, et al. Effects of nintedanib ... -
TBLCとSLBの一致率(AJRCCM2023 カナダ)
経気管支凍結肺生検(クライオバイオプシー)は、気管支鏡で肺を凍結させて生検する検査方法です。2022年の最新の国際ガイドラインでもこのクライオバイオプシーの有用性に言及があります。しかし、外科的肺生検との一致率を検討した前向き研究はこれまで... -
肺胞蛋白症の疫学データ2023(日本の難病データベース)
肺胞蛋白症はサーファクタントの生成又は分解過程障害により、肺胞腔内にサーファクタント由来物質である好酸性の顆粒状の蛋白様物質が異常に貯留する疾患であり、日本の指定難病に登録されています。今回、この肺胞蛋白症の日本の疫学データが報告されま... -
ANCA関連血管炎診療ガイドライン2023が発刊されました。
ANCA関連血管炎は全身の小血管を主座とする病気の総称です。ANCA関連血管炎に関しては以下の記事をご覧ください。 ANCA関連血管炎診療ガイドライン2023が今年4月に発刊されました。6年ぶりの改定となります。ぜひ一度ご確認下さい。 ANCA関連血管炎診療ガ... -
CTD-ILDに対するTBLC検体を用いたUIPの証明(2023年)
膠原病に伴う間質性肺疾患の患者さんを対象に、経気管支肺凍結生検の所見が治療方針決定に有用か検証した研究が日本から報告されました。Yamakawa H, Takemura T, Sato S, Takatsuka M, Ohta H, Nishizawa T, et al. Can transbronchial lung cryobiopsy b... -
SLBとTBLCの病理UIP所見の一致率(COLDICE試験の後解析)
肺の新たな生検方法である経気管支肺凍結生検(TBLC)について、COLDICE試験の後解析が報告されています。Cooper WA, et al. Cryobiopsy for Identification of Usual Interstitial Pneumonia and Other Interstitial Lung Disease Features. Further Less... -
経気管支肺凍結生検(COLDICE試験)
気管支鏡での肺生検は昔から行われていますが、採取できる組織の大きさが問題でした。最近ではより大きな組織が採取可能なクライオバイオプシー(TBLC、経気管支肺凍結生検)が行われるようになり、少しずつその有用性と限界が明らかとなっています。このT... -
農夫肺の画像的特徴(2000年ERJ)
農夫肺の画像的特徴を解析した重要な研究が2000年に報告されています。Cormier Y, Brown M, Worthy S, Racine G, Müller NL. High-resolution computed tomographic characteristics in acute farmer’s lung and in its follow-up. Eur Respir J 2000;16:5... -
アバコパン ADVOCATE試験(日本人のサブグループ解析)
抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎に分類される顕微鏡的多発血管炎(MPA)、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)に対し、C5a受容体拮抗作用が期待されるアバコパンですが、ADVOCATE試験の日本人のサブグループ解析が報告されました。Harigai M, Kaname S, Tam...