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ピルフェニドンの臨床試験②「ASCEND試験」
ピルフェニドン(商品名:ピレスパ)は、日本では2008年から世界に先駆けて特発性肺線維症での使用が可能となり、その後欧米では2つの臨床試験を経て2014年から使用されるに至りました。 それがCAPACITY試験とASCEND試験です。 ②ASCEND試験 ASCEND試験... -
ピルフェニドンの臨床試験①「CAPACITY試験」
ピルフェニドン(商品名:ピレスパ)は、日本では2008年から世界に先駆けて特発性肺線維症での使用が可能となり、その後欧米では2つの臨床試験を経て2014年から使用されるに至りました。 それがCAPACITY試験とASCEND試験です。 ①CAPACITY試験 CAPACITY... -
シェーグレン症候群関連間質性肺炎の治療薬
シェーグレン症候群関連間質性肺炎の治療は、 まだ明確にエビデンスの定まったものは存在しませんので、 あくまで参考程度の情報です。 2020年に欧州リウマチ学会からシェーグレン症候群の治療推奨が報告されました。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/316... -
間質性肺炎の口唇腺生検の陽性率は34%
シェーグレン症候群の診断で重要な検査の一つに 口唇腺生検があります。 膠原病の診断がついていない原因不明の間質性肺炎38例を対象に、 全例に口唇腺生検を施行した研究があり、 結果は、全体の34%で陽性でした。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19... -
シェーグレン症候群の診断基準(指定難病)
シェーグレン症候群は指定難病の一つですが、その診断基準は、 日本では1999年の厚生省研究班の改定診断基準が用いられています(以下)。 1.生検病理組織検査で次のいずれかの陽性所見を認めること A)口唇腺組織でリンパ球浸潤が4mm2当たり1fo... -
シェーグレン症候群の日本の疫学調査2011
シェーグレン症候群は、唾液腺炎や涙腺炎を主体とし、 様々な自己抗体の出現を伴う原因不明の自己免疫性疾患です。 2011年に本邦で全国疫学調査が実施されました。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24252039/ 有病率は0.05% 推定患者数は約7万人 男女比... -
特発性肺線維症(IPF)の日本の実態2014(北海道スタディ)
特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis; IPF)は、特発性間質性肺炎の代表的な疾患で、指定難病に指摘されています。 2014年に日本における特発性肺線維症の実態が報告(北海道スタディ)されました。 Natsuizaka M, et al. Epidemiologic survey... -
特発性間質性肺炎:指定難病と重症度分類
特発性間質性肺炎には、特発性肺線維症や非特異性間質性肺炎などが含まれますが、これら特発性間質性肺炎は指定難病(指定難病85)であり、重症度分類が定められています。 重症度分類はⅠからⅣの4段階で構成され、 安静時の動脈血液ガス検査の酸素濃度(安... -
【保存版】間質性肺炎で調べる血液検査:KL-6
間質性肺炎の血液検査のうち、日本ではKL-6(Krebs von den Lungen-6)が普及しています。 もともとは肺癌細胞に反応する抗体の一つとして抗KL-6抗体が作製されました。 その抗体が検出するKL-6が、実は健常人よりも間質性肺炎患者において異常高値を示す...