記事内容– category –
-
肺活量の低下は急性増悪発症リスク因子の一つ
1993年に急性増悪の病態が初めて報告されてから30年弱が経ちましたが少しずつ急性増悪の発症リスク因子が明らかとなっています。 過去の記事でも、急性増悪の発症リスク因子には、特発性肺線維症(IPF)、肺機能が悪いこと、動脈血酸素分圧(PaO2)が低い... -
急性増悪の発症危険因子と長期予後とは
急性増悪は特発性肺線維症(IPF)で報告され、2016年には国際ワーキンググループからその定義や診断基準の改定案が報告されました。 しかし、IPF以外の間質性肺炎でのその頻度や予後はわかっていません。 2020年にIPFとIPF以外の間質性肺炎との、急性増悪... -
急性増悪:1993年に日本から初めて報告された疾患概念
特発性肺線維症(IPF)は、通常は慢性かつ進行性の経過をたどる疾患です。 この特発性肺線維症の経過中に、新たな肺の影の出現とともに呼吸不全が急速に悪化することがあり、急性増悪(acute exacerbation; AE)と呼ばれています。 この特発性肺線維症の急... -
在宅酸素療法はどのような患者にすすめるべきか、2020年ATSガイドラインから参照②
2020年にアメリカ胸部医学会(ATS)から在宅酸素療法についてのガイドラインが提唱されました。 Jacobs SS, et al. Home Oxygen Therapy for Adults with Chronic Lung Disease. An Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline. Am J... -
在宅酸素療法はどのような患者にすすめるべきか、2020年ATSガイドラインから参照①
2020年にアメリカ胸部医学会(ATS)から在宅酸素療法についてのガイドラインが提唱されました。 Jacobs SS, et al. Home Oxygen Therapy for Adults with Chronic Lung Disease. An Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline. Am J... -
【保存版】抗線維化薬とはどのような薬か。ピルフェニドン、ニンテダニブについてまとめます。
現在、抗線維化薬として、ピルフェニドン(Pirfenidone、商品名:ピレスパ)、ニンテダニブ(Nintedanib、商品名:オフェブ)の2種類の薬剤が承認されています。 これら薬剤は、特発性肺線維症(IPF)の治療薬として保険収載され、これまで臨床使用されて... -
吸入トレプロスチニルの間質性肺炎に伴う肺高血圧症に対する効果:FVCも改善(INCREASE試験の後解析)
間質性肺炎患者に伴う肺高血圧症に対する初の治療薬として、吸入トレプロスチニルの有効性と安全性が報告されました。 今回この試験の後解析がLancet Respir Medに報告されています。 Nathan SD, et al. Inhaled treprostinil and forced vital capacity i... -
NYHA心機能分類
在宅酸素療法の適応基準の一つに、 慢性心不全 医師の診断により、NYHAⅢ度以上であると認められ、 睡眠時のチェーンストークス呼吸がみられ、 無呼吸低呼吸指数(1時間当たりの無呼吸数および低呼吸数をいう)が20以上であることが、睡眠ポリグラフィ上確... -
酸素投与の基準:国際アンケート調査2019
間質性肺炎の酸素投与について、エビデンスは不足しています。そこで、間質性肺炎の専門家を対象とした国際的なアンケート調査が2019年に報告されました。 Lim RK, et al. Oxygen in patients with fibrotic interstitial lung disease: an international ... -
在宅酸素療法:適応基準
体内の酸素状態を測る指標として、動脈血酸素分圧(PaO2)やパルスオキシメーターを用いた経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)が用いられています。 低酸素血症は体内の酸素濃度が低下した状態です。 体内に酸素が不足する場合には、酸素を吸入することで、不...