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ILAのリスク因子と5年後の進行
検診などでたまたま偶然発見された肺の間質の異常陰影をILA(interstitial lung abnormalities)と呼んでいます。Salisbury ML, et al. Development and Progression of Radiologic Abnormalities in Individuals at Risk for Familial Interstitial Lung ... -
ILAのPosition Paper(2020年)
検診などでたまたま偶然発見された肺の間質の異常陰影をILA(interstitial lung abnormality)と呼んでいますが、2020年にILAのposition paperが発表されました。 Hatabu H, et al. Interstitial lung abnormalities detected incidentally on CT: a Posit... -
日本のIPFの有病率
診療データベースを用いて、本邦のIPFの有病率が初めて報告されました。 Kondoh Y, et al. Prevalence of idiopathic pulmonary fibrosis in Japan based on a claims database analysis. Respir Res 2022;23:24. 一言解説 IPFの日本の有病率は、人口1... -
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD):ニンテダニブの有効性
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)という概念が報告されました。 間質性肺疾患の一部には 進行性に肺が硬くなっていく(線維化する) 咳や息切れが悪化する 肺活量が低下する QOLが低下する などの経過を呈するフェノタイプがあることが知られてお... -
間質性肺炎の合併症
間質性肺炎では急性増悪や肺癌など様々な合併症があるといわれています。このページでは間質性肺炎の合併症についてまとめています。 現在は急性増悪と気胸のみ提示しています。他の合併症に関しては随時まとめていきます。 間質性肺炎の合併症 ①急性増悪 ... -
線維化性過敏性肺炎に対するステロイドの効果
過敏性肺炎に対するステロイド治療は有効なのか、この疑問に関して後方指的に解析を行った研究が日本から報告されました。 Ejima M, et al. Efficacy of treatment with corticosteroids for fibrotic hypersensitivity pneumonitis: a propensity score... -
リウマチのステロイドは隔日投与がよい
ステロイドの投与方法について、隔日投与(2日に1回内服する)の治療法がよいのではないかとする日本からの報告です。 Suda M, Ohde S, Tsuda T, Kishimoto M, Okada M. Safety and efficacy of alternate-day corticosteroid treatment as adjunctive the... -
強皮症の間質性肺炎の合併率は約52%(推定)
全身性強皮症における間質性肺炎の合併率は実際にはわかっていません。カナダの多施設コホート研究から、間質性肺炎の合併率を推定するアルゴリズムが提案されました。 Steele R, Hudson M, Lo E, Baron M, Canadian Scleroderma Research Group. Clinic... -
強皮症:皮膚硬化の進行と肺機能低下は関連する
ヨーロッパの全身性強皮症のコホート研究から、皮膚硬化の進行が肺機能低下や死亡率低下と関連している可能性が示唆されました。 Wu W, et al. Progressive skin fibrosis is associated with a decline in lung function and worse survival in patient... -
IPF急性増悪に対するステロイドは有効でない可能性
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪の治療については、まだ議論の余地があるものの、高用量ステロイドや免疫抑制剤が選択されていることが多いと思います。 そのような現状の中で、急性増悪に対するステロイド治療に関する研究がアメリカから報告されました...