記事内容– category –
-
どのような強皮症にリツキシマブが効きやすいのか
全身性強皮症に対して新たな治療薬であるリツキシマブ(商品名:リツキサン)が保険収載されています。その根拠となったDESIRES試験のサブ解析の結果が報告されました。 Ebata S, et al. Predictors of Rituximab Effect on Modified Rodnan Skin Score in... -
SENSCIS試験のサブグループ解析:日本人の結果
2019年に全身性強皮症関連間質性肺疾患にニンテダニブ(商品名:オフェブ)が保険承認され、その根拠となったSENSCIS試験(国際共同第3相試験)の結果は説明させていただきました。 SENSCIS試験の日本人のサブグループ解析が2021年に報告されています。 Ku... -
必見!なぜ鼻カヌラ1Lだと酸素濃度は24%なのか?
酸素の吸入を行う際、実際に体内に入る酸素濃度がどの程度か計算できます。 多くの方は、鼻カヌラ1Lだと24%、2Lだと28%と、「1L上げるごとに4%ずつ増える」と覚えているのではないでしょうか。 それはとても重要です。しかしこれを覚えているだけでは... -
強皮症に対する新たな治療薬リツキシマブ
全身性強皮症に対する新たな治療薬として、リツキシマブ(RTX: rituximab、商品名:リツキサン)が2021年9月から日本で使用できるようになりました。 その根拠となったDESIRES試験について解説します。日本の4施設で行われた、とても重要な医師主導の第Ⅱ... -
気管支鏡検査における形状認識ロボット技術
ついに形状認識ロボットが気管支鏡検査で導入されました。かなりの診断率にも思いますが、近い将来、実用化されるのでしょうか。ちなみにデモでは、ファミコンのコントローラーみたいなものを使用して、テレビゲームのように操作していました。 Kalchiem-D... -
ネーザルハイフローに期待する効果
ここでは、ネーザルハイフローに期待する4つの効果について関して記載します。 ①正確な酸素濃度を投与できる 通常の鼻カヌラとは異なり、一回換気量のすべてをネーザルハイフローからのガスで補うことが期待されるため、患者の呼吸数の影響をほとんど受け... -
ネーザルハイフローの流量が30L/min以上なのはなぜか?
高流量鼻カヌラ酸素療法とは、一般的に「ネーザルハイフロー」と呼ばれることが多い酸素療法です。英語ではHFNC(high-flow nasal cannula)やHFNCOT(high-flow nasal cannula oxygen therapy)と記載され、コロナ禍でさらに広く用いられるようになりまし... -
3つの方法で解説、ばち指の診察
間質性肺炎の診察で重要な身体所見の一つにばち指があります。指先が太鼓のばちのように丸く太く変化している所見です。 (図. ばち指の写真。Nayak HK, et al. BMJ Case Rep 2012.より引用掲載) ばち指は慢性の経過を示す所見であり、間質性肺炎や肺癌、... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎のレビュー2021:③治療戦略(案)
関節リウマチに伴う間質性肺炎の最新のレビューが日本から報告されました。前回、前々回の続きで、今回が最後(第3回)になります。 Yamakawa H, et al. Decision-Making Strategy for the Treatment of Rheumatoid Arthritis-Associated Interstitial Lu... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎のレビュー2021:②PF-ILDと死亡原因
今回、関節リウマチに伴う間質性肺炎の最新のレビューが日本から報告されました。前回の続きです。 Yamakawa H, et al. Decision-Making Strategy for the Treatment of Rheumatoid Arthritis-Associated Interstitial Lung Disease (RA-ILD). J Clin Med ...