応用編– category –
-
ANCA関連血管炎、特に画像UIPパターンは予後不良
ANCA関連血管炎の再燃、画像パターンに関する研究が、フランスの血管炎グループから報告されました。 Maillet T, et al. Usual interstitial pneumonia in ANCA-associated vasculitis: A poor prognostic factor. J Autoimmun 2020;106:102338. 結果 AN... -
間質性肺炎合併のMPAはIPFと同様に急性増悪を発症しうる
ANCA関連血管炎の一つである顕微鏡的多発血管炎(MPA; microscopic polyangiitis)では、予後不良な間質性肺炎を合併することが報告されていますが、日本から2021年にCHEST誌に、間質性肺炎合併のMPAの急性増悪についての検討が報告されました。 Hozumi H,... -
ANCA関連血管炎における間質性肺炎合併は予後不良
ANCA関連血管炎には、地域性や人種差があることが知られています。 2015年に報告された日本人における多施設コホート研究から、ANCA関連血管炎の肺病変合併の頻度、その予後への影響が明らかとなりました。 Hirayama K, et al. Pulmonary involvements of ... -
間質性肺炎全体の有病率は?欧米のデータから引用
間質性肺炎の有病率は、国ごとに異なります。 2021年にアメリカ(USA)、ベルギー(Belgium)、ギリシャ(Greece)、マルタ(Malta)、フランス(France)の各国における間質性肺炎の有病率が報告されました。 Olson A, et al. Estimation of the Prevalen... -
間質性肺炎の疾患別の有病率は?
間質性肺炎には様々な疾患が含まれますが、欧米のデータから各疾患に伴う間質性肺炎の有病率が報告されました。 Olson A, et al. Estimation of the Prevalence of Progressive Fibrosing Interstitial Lung Diseases: Systematic Literature Review and D... -
ANCA関連血管炎の地域性は?日本とイギリスの違い
ANCA関連血管炎(AAV; ANCA associated vasculitis)は国ごとに、地域性があることが報告されています。 このレビューにも引用されている日本とイギリスのANCA関連血管炎の違いを調査した重要な研究が2011年に報告されています。 用語一覧 顕微鏡的多発血... -
ANCA関連血管炎の発症率は国ごとに地域性があり、日本はMPAが多い
ANCA関連血管炎の発症率は、国ごとに異なり、地域性があることが報告されています。 多発血管炎性肉芽腫症(GPA)はヨーロッパに多く、東アジアは極めて少ないこと、顕微鏡的多発血管炎 (MPA)は日本や中国などのアジアに多いようです。 Kitching AR, e... -
ANCA関連血管炎は種類ごとに各臓器の発症頻度は異なる
ANCA関連血管炎の種類には、 顕微鏡的多発血管炎 (Microscopic Polyangitis; MPA) 多発血管炎性肉芽腫症(Granulomatosis with Polyangitis; GPA) 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Eosinophilic Granulomatosis with Polyangitis; EGPA) の3種類があり... -
肺活量の低下は急性増悪発症リスク因子の一つ
1993年に急性増悪の病態が初めて報告されてから30年弱が経ちましたが少しずつ急性増悪の発症リスク因子が明らかとなっています。 過去の記事でも、急性増悪の発症リスク因子には、特発性肺線維症(IPF)、肺機能が悪いこと、動脈血酸素分圧(PaO2)が低い... -
急性増悪の発症危険因子と長期予後とは
急性増悪は特発性肺線維症(IPF)で報告され、2016年には国際ワーキンググループからその定義や診断基準の改定案が報告されました。 しかし、IPF以外の間質性肺炎でのその頻度や予後はわかっていません。 2020年にIPFとIPF以外の間質性肺炎との、急性増悪...