EGPAの新たな分類基準(2022ACR/EULAR)

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血管炎は、血管の壁を標的とした炎症が起こり、組織や臓器の出血、虚血、梗塞が起こります。時間とともに不可逆性に臓器障害が進行するため、早期の診断確定と治療介入がとても重要な病気です。

 

血管炎症候群の分類は、血管の大きさによって、大・中・小血管炎の3つに分類されますが、小型血管をターゲットにした血管炎にはANCA関連血管炎があります。

 

ANCA関連血管炎には、以下の3つが含まれます。

  • 顕微鏡的多発血管炎 (MPA; Microscopic Polyangitis)
  • 多発血管炎性肉芽腫症(GPA; Granulomatosis with Polyangitis)
  • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA; Eosinophilic Granulomatosis with Polyangitis)
     

2022年にアメリカリウマチ学会、ヨーロッパリウマチ学会の共同(American College of Rheumatology/European Alliance of Associations for Rheumatology)で、今回EGPAの新たな分類基準が提唱されました(以下に提示)。

(この分類基準は、小・中血管の血管炎と診断された場合に適用され、血管炎と鑑別を要する他疾患の除外が必要です。)

 

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合計7項目からなる分類基準であり、合計点数が6点以上で感度85%、特異度99%の結果です。

 

 

 

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