新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクの一つに間質性肺炎があげられていますが、韓国のDPCデータベースに登録された約8000例の新型コロナのデータを用いた研究が報告されました。
コホートの中で間質性肺炎を合併していたのは0.8%で、男性が57%程度、多くが50歳以上の患者です。
間質性肺炎をもつ患者は、間質性肺炎がない患者に比べて、重症化した患者の割合が高く(49.3% vs 13.1%)、死亡率も高い(13.4% vs 2.8%)結果でした(p<0.01)。
(図. 文献より引用掲載)
年齢、性別、合併症で調節した結果、間質性肺炎をもつ患者は、間質性肺炎がない患者に比べて、重症化する危険性が高かったようです(調節後オッズ比:2.32、95%CI:1.24-4.01)。
(図. 文献より引用掲載)
あくまでひとつの結果ではありますが、間質性肺炎をもつ患者さんは、新型コロナウイルス感染症を発症した場合に重症化する可能性があり、より注意が必要かもしれません。
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(最終アップデート:2022年1月2日)