間質性肺炎:肺機能検査を行う間隔は?(国際アンケート調査)

間質性肺炎の診療において、経過を観察することは極めて重要です。

間質性肺炎の代表的な疾患である特発性肺線維症(IPF)では、進行の速度は様々であり、急速に進行するかたもいれば、ゆっくりと確実に進行する方もいます。定期的な検査で進行のスピードを確認することはとても重要です。

特発性肺線維症以外の間質性肺炎でも、経過を観察して進行のスピードを確認することはとても重要です。しかし、どの程度の間隔で肺機能検査を行うべきか、定まった基準はありません。

実際にどの程度の間隔で肺機能検査を行うか、2017年に国際的な調査が行われました。アンケート対象は世界中の医師486人で、日本からも80人が参加しています(その他はアメリカから203人、ドイツから41人、フランスから41人、イギリスから41人、イタリアから40人、スペインから40人の参加です)。これら参加者のうち、呼吸器内科医は243人、膠原病内科医が203人、内科医が40人でした。

Wijsenbeek M, et al. Progressive fibrosing interstitial lung diseases: current practice in diagnosis and management. Curr Med Res Opin 2019;35:2015–24.

どの程度の間隔で肺機能検査を行うか

日本では、肺機能検査は1-3か月ごとが約30%半年に一回が約40%、なかには年1回もしくはそれ以上の間隔をあける医師もいるようです。

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