特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis; IPF)は、特発性間質性肺炎の代表的な疾患で、指定難病に指摘されています。
2014年に日本における特発性肺線維症の実態が報告(北海道スタディ)されました。
約500例の特発性肺線維症の患者を対象に調査した研究です。本研究の結果から、日本の特発性肺線維症の実態は、
- 有病率は10万人あたり10人
- 発症率は10万人あたり2.2人
- 平均発症年齢は70歳、約70%が男性
- 診断後の平均生存期間は約3年
であることが明らかとなりました。
ただし、本研究は非常に重要な報告ですが、2003年から2007年までの患者さんを対象としており、治療薬である抗線維化薬が保険適応となる前のデータですので、その解釈には注意が必要です。