特発性間質性肺炎(IIP)– category –
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PPFEのレビュー(J Clin Med Res 2024.)
2024年度から特発性間質性肺疾患の難病制度が改訂となりました。 ★難病制度の改定に関しては、詳しくは以下の記事をご覧ください。 今回の改定で重要な点の一つとして、特発性胸膜肺実質線維弾性症(特発性上葉優位型肺線維症、iPPFE)が新たに認定が可能... -
non-IPF FILDで6分間歩行距離低下は予後不良因子(Respirology. 2024)
特発性肺線維症以外の間質性肺疾患において、1年後の6分間歩行試験で、歩行距離が前年より24m低下していると予後不良であることが示唆されました。 肺機能やCTだけでなく、経年的な6分間歩行距離の測定も重要です。 引用文献:Zanini U, et al. Use of 6-m... -
特発性間質性肺炎の診断と重症度分類の改訂(2024年4月)
特発性間質性肺炎は指定難病(指定難病85)の一つに登録されていますが、2024年4月からこの診断と重症度分類が変更されることとなりました。(参考:日本呼吸器学会ホームページhttps://www.jrs.or.jp/information/jrs/20240308101401.html) 要点は、以下... -
上葉優位型間質性肺炎(PPFE)の解析(2021日本)
間質性肺炎の画像を見ると、肺尖部に胸膜から延びるような上葉優位型間質性肺炎(PPFE)所見を認めることがあります。日本からこのPPFEに関する研究結果が報告されました。Oda T, Sekine A, Tabata E, Iwasawa T, Takemura T, Ogura T. Comparison of Clin... -
NSIPに対するミコフェノール酸モフェチルとリツキシマブ併用効果(EVER-ILD試験)
間質性肺炎では治療薬としてミコフェノール酸モフェチルやリツキシマブなどが、特に海外で用いられることが多いですが、今回NSIPパターンの間質性肺炎に対して、ミコフェノール酸モフェチルとリツキシマブの併用効果を示す研究結果(EVER-ILD)が報告され... -
PPFE様所見は予後不良なサイン
肺の上方、いわゆる肺尖部に認めるPPFE様の所見がどのような臨床的な意味を持つのか検討した研究が2021年に報告されました。Fujisawa T, et al. Radiological pleuroparenchymal fibroelastosis-like lesion in idiopathic interstitial pneumonias. Respi... -
吸入トレプロスチニルの間質性肺炎に伴う肺高血圧症に対する効果:FVCも改善(INCREASE試験の後解析)
間質性肺炎患者に伴う肺高血圧症に対する初の治療薬として、吸入トレプロスチニルの有効性と安全性が報告されました。 今回この試験の後解析がLancet Respir Medに報告されています。 Nathan SD, et al. Inhaled treprostinil and forced vital capacity i... -
肺拡散能力(DLCO)の低下は予後不良
間質性肺炎において進行を評価する基準は様々報告されています。その中で肺機能検査はよく用いられる項目であり、重症度スコアにも用いられています。 特発性間質性肺炎を対象としたこの研究では、肺機能検査のなかでも、特にこの肺拡散能力(DLCO)の... -
特発性間質性肺炎:指定難病と重症度分類
特発性間質性肺炎には、特発性肺線維症や非特異性間質性肺炎などが含まれますが、これら特発性間質性肺炎は指定難病(指定難病85)であり、重症度分類が定められています。 重症度分類はⅠからⅣの4段階で構成され、 安静時の動脈血液ガス検査の酸素濃度(安...
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