基礎編– category –
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【まとめ】6分間歩行試験と間質性肺炎
6分間歩行試験は、間質性肺炎でも特に重要な検査の一つです。 6分間歩行試験とは、文字通り6分間歩いていただき、その歩行距離と酸素の状態を調べる検査です。患者さんには6分間にできるだけ長い距離を歩いていただきます。30mぐらいの平坦な道で検査を行... -
高齢者に対するニンテダニブの使用に関する注意
特発性肺線維症、進行性の間質性肺炎、全身性強皮症に伴う間質性肺疾患の治療薬の一つにニンテダニブ(商品名:オフェブ)がありますが、実は高齢者に関しての副作用のデータは不足しています。 ニンテダニブに関しては以下の記事もご覧ください。 一般的... -
シェーグレン症候群に伴う間質性肺炎は指定難病で重症に分類
シェーグレン症候群は指定難病の一つであり、その診断基準は日本では1999年の厚生省研究班の改定診断基準が用いられています。 重症度はESSDAIを用いて判定し、5点以上で重症と判断します。 ESSDAIでは、肺病変があると×5倍の点数(重み(係数)は5)とな... -
シェーグレン症候群の疾患活動性指標
シェーグレン症候群の疾患活動性には、 ESSDAI ESSPRI があります。特にこのESSDAIは指定難病の重症度の判定にも用いられていますので、大変重要な指標です。 ESSDAI ESSDAIは、EULAR Sjogren Syndrome Disease Activity Indixの略語であり、 健康状態 リ... -
特発性間質性肺炎の診断と重症度分類の改訂(2024年4月)
特発性間質性肺炎は指定難病(指定難病85)の一つに登録されていますが、2024年4月からこの診断と重症度分類が変更されることとなりました。(参考:日本呼吸器学会ホームページhttps://www.jrs.or.jp/information/jrs/20240308101401.html) 要点は、以下... -
間質性肺炎のガイドライン(2022年最新版)
間質性肺炎に関する最新のガイドラインが発表されました。 Idiopathic Pulmonary Fibrosis (an Update) and Progressive Pulmonary Fibrosis in Adults: An Official ATS/ERS/JRS/ALAT Clinical Practice Guideline - PubMed (nih.gov) 2022年5月に間質性... -
IPFの意義あるエンドポイント(Am J Respir Crit Care Med. 2024)
論文のタイトル: Meaningful Endpoints for Idiopathic Pulmonary Fibrosis (IPF) Clinical Trials: Emphasis on 'Feels, Functions, Survives'著者: Ganesh Raghu, et al出版年: 2024ジャーナル: American Journal of Respiratory and Critical Care Medi... -
IPFにおける在宅酸素療法後の予後と予後因子(Scientific Reports. 2023)
論文のタイトル: Cohort study to evaluate prognostic factors in idiopathic pulmonary fibrosis patients introduced to oxygen therapy著者: Kensuke Kataoka et al.出版年: 2023ジャーナル: Scientific ReportsPMID: 37608014 IPF患者における酸素療... -
強皮症に対するリツキシマブの文献レビュー(Mod Rheumatol. 2023)
論文のタイトル: Role of rituximab in the treatment of systemic sclerosis: A literature review著者: Hajime Yoshifuji, et al出版年: 2023ジャーナル: Modern RheumatologyPMID: 37053127 全身性強皮症に対するリツキシマブの文献レビューが報告され... -
IPF診断の遅れの要因(Respir Res. 2019)
論文のタイトル: Risk factors for diagnostic delay in idiopathic pulmonary fibrosis著者: Nils Hoyer, et al出版年: 2019ジャーナル: Respiratory ResearchPMID: 31126287 特発性肺線維症(IPF)の診断に遅れは約2.1年、原因として、男性、高齢、およ...